画像はbitflyer BTC/JPY日足。現在は83万円台で推移しています。
昨夜、ビットコイン価格が72万円台から一時85万円まで急騰し界隈はざわつきました。明確な材料が出たわけではなく突如として上昇したため、単に需給が偏っていたものと思われます。2ヶ月間だらだらと相場は下落していたためショートポジションが溜まっており、それらが一気に踏み上げられたという形です。実際、Bitmexでは大型のロスカットが何件も発生しており、bitflyerFXやその他のデリバティブ市場でも同様のことが起こっているでしょう。
約10億円のロスカットhttps://t.co/OwVMpmsT4D
— 田中😇Daisuke Shosaki (@tanaka_bot_1) April 12, 2018
昨夜の高騰は久しぶりにインパクトのあるものでしたが、週足チャートで見ると大したことはなく、これでトレンド転換したとは言い切れません。
最近の下落/レンジ相場に慣れきったトレーダーは多く、戻ることを見越してショートを入れる者も多いはずです。理想的な展開としてはここから何かしらの材料が出るとこによって、ここ数ヶ月の相場に最適化されたトレーダーのショートポジションが全て焼かれ、明確な上昇トレンドに転換することです。
何も材料が出なければ、再び下落する可能性も十分にあります。まだ方向性は定まっていないので、大きなポジションを張るのは控えたほうが無難です。
また、韓国プレミアムがマイナスになっている点も気になります。韓国のウォンは欧米諸国と違い外貨送金の制限が厳しく、アービトラージが効きにくい国の一つです。つまり、韓国でのビットコイン価格は市場参加者の熱狂度合いで決まる傾向にあり、マイナスプレミアムという事実はそれだけ韓国国内のトレーダーがビットコインに対して冷めた目で見ている証でもあります。
筆者は2週間前に買い戻した現物を現在も保有している状況です。しばらくは様子見を継続します。