【総合】金融庁から公開された国内の暗号通貨取引データをトレーダー視点で考察する (2018/4/10)

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画像はbitflyer BTC/JPY4時間足、現在は72万円台で売買が成立しています。

引き続きレンジ相場が継続しており、また動きも人為的であるためトレード回数はなるべく減らす戦略が無難であると思われます。

さて、本日金融庁から国内取引所の統計データが公開されました。トレーダーとして注目すべき点も多く、個人的に重要だと思ったスライドを何点か抜粋し考察しようと思います。

https://www.fsa.go.jp/news/30/singi/20180410-3.pdf

※スライドP13の注釈に以下のような重要な記述があるため、参考程度の数字と考えたほうがいいでしょう。

また、株式会社bitFlyerについては、預かり資産額(仮想通貨を含む)
の分布、顧客の入出金状況、スプレッドの状況のデータに関しては含まれていない。)

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  • 約95%のユーザは取引所に入れている金額が100万円未満
  • 1億円以上の口座は268(bitFlyer除く)
  • 平成29年度の資金流入は約1兆円(bitFlyer除く)
  • 入金額は昨年10月と同じ水準
  • 今年2月3月は出金額が入金額を上回る

大口のプレーヤーはほぼbitFlyerを利用しているため、1億円以上の口座の数は実際もっと多いはずです。

資金流入は昨年11月12月に爆発的に伸びており、これはcoincheck, bitflyer等の取引所がテレビCMを行った時期と重なります。今後、大手企業が取引所に参入し大々的なプロモーションを行う際も同じように資金流入が大きくなることは間違いないでしょう。

また顧客の預かり資産額の分布データから、口座数と金額を掛け合わせてかなり大雑把に計算すると取引所の預かり資産合計は約7000億円となります。29年度の流入金額が約1兆円です。この差額3000億円は、

  • 取引所の手数料として徴収された
  • 外部ウォレットに出金された
  • Binance等のオルトコイン取引所に流出した

といった可能性が考えられます。日経新聞の報道によると、コインチェックの営業利益は1000億円程度、そして外部のウォレットで管理するユーザは少ないことを考えると、2000億円程度が海外のオルトコイン取引所に流出したことになります。Binanceの収益力、そして昨今の草コインブームを考えると妥当な数字なのではないでしょうか。(もちろん、ビットコインの価格変動により顧客資産全体が膨れ上がっていることも考えられるので、あくまで参考程度の話です。)

2月3月は資金流出が続いていますが、これは確定申告による影響も少なからず含まれているものと思われます。資金流出が続く限り大幅な相場上昇は期待できないため、この数値の動向は注目していくべきです。仮に4月5月と現在の相場水準が維持されるようなことになれば、税金支払による利益確定は終了したと考えることが出来ます。

結論として、今回公開されたデータに現状のビットコイン相場にプラスとなる材料はありませんでした。しかし、今後の事業者各社の動向、相場変動からその先の未来を予測する手がかりは多少得られたのではないでしょうか。

この記事を書いた人: 田中😇

インディペンデントビットコイナー。 https://twitter.com/tanaka_bot_1

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