【2018/11/25】大口は本当にビットコインを売っているのか?

現在、ビットコイン価格は41万円台で推移しています。

今回の下落の要因として挙げられているものの一つに、BCH分裂後の2つの陣営によるビットコインの売却が挙げられています。BCHABC陣営はロジャー、BCHSV陣営はクレイグです。両者とも大量のビットコインを保有していると考えられています。

両陣営とも、各々のコインを採掘し続けていますが、収益性はBTCを掘るよりも悪いです。BTCではなく、あえて自分の支持するコインを赤字でマイニングし続けている状況です。

具体的な数字を提示します。BTC, BCHABC, BCHSVすべて、現在sha256アルゴリズムを採用し、ブロック報酬の量・間隔共に等しいため、ハッシュレートによる直接比較が可能です。(difficulty調整後の収束値、feeは無視)

  • BTC  47000 PH/s
  • BCHSV  2500 PH/s
  • BCHABC  1300 PH/s

BTCはBCHSVに比べ約18.8倍、BCHABCに比べ約36倍のハッシュレートが存在します。

一方価格は、

  • BCHSV  0.016 BTC
  • BCHABC  0.045BTC

となっており、BTCはBCHSVに比べ約62倍、BCHABCに比べ約22倍の価格が付いている状況です。

BCHSVは価格が安い割にハッシュレートが高い、つまり採掘効率はめちゃくちゃ悪いということです。BCHABCに関してはこの状態が続くと、BTCより採掘効率が良いということになります。

BCHABCに関してはここ数時間でハッシュレートが大幅に下落し、価格は維持されているので、やっと採掘効率が改善したという状況です。それまでは両者とも赤字で堀り続けていました。

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BCHSV / BCHABCを採掘する費用を捻出するために、彼らは本当にビットコインを売却していたのかという話に戻ります。

直近一年間のビットコインブロックチェーン上のトランザクションでどれだけのBTCが移動したのかというデータが以下になります。デイリーで合計15万BTCほどの送金が行われていましたが、11/15に約50万BTC、11/20に約30万BTCの送金が行われています。通常時よりも合計で約50万BTCほど多い数字です。

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相場が動くときはオルトコインの売買も活発になるため、海外取引所にBTCを送るトランザクションも増えます。以下のグラフはイーサリアムの直近一年間の出来高です。

スクリーンショット 2018-11-25 16.22.12.png

極端に増えているわけではないため、オルトコイン売買のための送金が数値を押し上げているとは考えづらいです。

結論としては、

  • BTC大口ホルダーがBTCを売却している可能性は十分ある
  • 直近で売却されたBTCはどんなに多くても50万BTC(おそらくもっと少ない)
  • しかし、それ以前にBTC価格は下落を始めているため、市場参加者が悲観して投げた影響の方がおそらく大きい

以上です。本日の定例放送ではもう少し話します。

この記事を書いた人: 田中😇

インディペンデントビットコイナー。 https://twitter.com/tanaka_bot_1

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