PoloniexでUSDT/USDC, BTC/USDC, ETH/USDCの売買ペアが登場しています。USDCはPoloniexの親会社であるCircle社が発行しているステーブルコインで、ドルを担保としています。コイン自体はEthereumのERC20トークンです。
https://poloniex.com/exchange#usdc_usdt
さて、今回のUSDCの登場で面白いのはUSDT/USDCペアがあることです。USDTはテザー社が発行しているステーブルコインで、こちらもドルを担保にして発行されている同様のコインです。
USDT/USDCの板ではUSDTが約0.3%弱ほどのディスカウントで売りに出されており、USDTの信用がUSDCよりも低いことが分かります。
世界のBTC市場でも当然ですが、USDT建てのビットコインは純粋なUSD建ての市場よりも高い値段で売買されています。
- Binance 6530 (BTC/USDT)
- OkEX 6526 (BTC/USDT)
- GDAX 6515 (BTC/USD)
- kraken 6517 (BTC/USD)
純粋なUSD市場よりも約0.22%ほど高い価格で売買が成立しています。USDTがUSDよりも”薄まった”ドルとして扱われているということです。
Geminiもドル担保のステーブルコインを準備しており、今後はどのステーブルコインに信用が集まるかという戦いが始まると思っています。つまり、本記事で取りあげたUSDT/USDCのように、ステーブルコイン同士の売買ペアの出来高が増加するのではないかという予想です。
相場に影響を与えることになる材料として、テザーのようにそもそも本当に担保となるUSDが存在するのかといった疑惑の他に、コインが載っているチェーンで問題が起こるなども考えられます。USDCの場合はEthereumに依存しているため、Ethereumチェーン上で何かしらのセキュリティ問題が発生した際は、たとえ担保となるドルがきちんと保管されていたとしても、USDCの価格下落要因となり得るでしょう。
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